手数料無料化で注目のMNP(携帯電話番号ポータビリティ)とは?
2021年4月1日
魅力的な新料金プランが発表されたり、格安スマホに変えたくなったりして、他の携帯電話会社への乗り換えを検討することがあります。
その際に関わってくるのがMNP。
法律やガイドラインの改正で、ユーザーに、よりメリットのある内容に変わりつつあります。
MNPを利用する際の手続き方法や注意点を改めて確認しておきましょう。
MNPとは?
MNP(Mobile Number Portability)とは「携帯電話番号ポータビリティ」「携帯電話番号の持ち運び制度」とも言い、今使っている携帯電話番号を、他の携帯電話会社に変わっても使い続けられるサービスのことです。
日本では2006年から利用できるようになりました。
2006年以前は、携帯電話会社を変わる場合、それまで使っていた携帯電話番号は使えなくなり、新しい携帯電話会社で新しい番号を取得していました。
MNPによって、自分の携帯電話番号を維持したまま、魅力的な料金プランやサービスを提供する携帯電話会社に移れるようになったのです。
MNPの手続き方法
MNPを利用して携帯電話会社を変わるには、今、契約している携帯電話会社との手続きと、
新たに契約する携帯電話会社との手続きの両方が必要です。
まず、現在契約中の携帯電話会社に連絡し、「MNP予約番号」を取得します。
MNP予約番号は、携帯電話ショップやコールセンター、Webサイトのマイページから申し込めます。
その後、移行先の携帯電話会社で、MNP予約番号を使用して契約手続きをします。
各携帯電話会社のマイページに、MNP予約番号の申し込みメニューがあります
(画像はMy docomoの場合)
MNPの注意点
■MNP転出手数料
MNPを利用した携帯電話の乗り換えには「MNP転出手数料」という手数料(基本的に3,300円)がかかり、最後の携帯電話料金と共に請求されます。
また、契約を途中で解除することによる契約解除料がかかる場合もありますので、解除料がかからないタイミングを見計らって手続きするといいでしょう。
■MNP予約番号の有効期限
MNP予約番号には15日間の有効期限があり、それを超えると使えなくなります。
(有効期限を過ぎて使えなくなった場合にMNP転出手数料はかかりません)
新しい携帯電話会社と契約する場合、店頭で手続きをする場合は有効期限内であれば問題ありませんが、Webサイトで契約する場合は、申し込み時に有効期限が1週間程度残っていないと手続きを進められないことがあります。
MNP予約番号が発行されたら、速やかに手続きすることをお勧めします。
■キャリアメールMNP予約番号の有効期限
MNPを利用すると、携帯電話番号は変わらず使い続けられますが、携帯電話会社から提供されているキャリアメールは使えなくなります。
最近はキャリアを問わずに使えるメッセージサービスがたくさんあるので、大きな問題はないかもしれませんが、キャリアメールでアカウント登録したサービスがないか確認し、乗り換え前に対処しておくといいでしょう。
反対に、携帯電話会社が変わっても、動画配信などのオプションサービスには自動的に解約されないものもあります。
利用しているサービスの契約内容を確認しておきましょう。
2021年4月からはさらにMNPしやすく!
■MNPについてのガイドライン改正
ガイドライン改正により、2021年4月1日からWebサイトで申し込んだ場合のMNP転出手数料が無料になります。
ショップやコールセンターで手続きをする場合にも1,100円以下になります。
すでにMNPの手数料を廃止、あるいは4月からの廃止を発表している携帯電話会社もあります。
MNP転出手数料の無料化により、携帯電話会社やブランドの変更がより手軽にできるようになります。
y.u mobileでも2021年4月1日より、以下手数料を廃止しています。
- MNP予約番号発行手数料:3,300円
- 短期MNP予約番号発行にかかる追加手数料:10,450円
詳しくはこちらもご確認ください。
■MNPの手続き自体も改善
現在は、手続きページが携帯電話会社のWebサイトのどこにあるのか分かりにくいことがありますが、それがアクセスしやすくなり、WebサイトでのMNP予約番号の申し込みは終日受け付けるようになる予定です。
また、コールセンターやショップ店頭でのMNP手続き申し込みの際に、引き止め行為も行われなくなる模様です。
春の新生活を機会に携帯電話会社を変わろうと考えてる人は、より快適に乗り換えることができそうですね。