格安SIMは災害時や緊急時にも使える?

2021年7月27日

格安SIMは災害時や緊急時にも使える?

格安SIMだからといって、災害などの緊急時に使えなくなる……なんてことはもちろんありません。

ただし、いざというときに備えて、いくつか覚えておきたいポイントがあります。

IP電話では緊急電話にダイヤルできません

音声通話SIMはもちろんですが、データ通信専用のデータSIMでも、アプリを使えば音声通話ができます。

たとえばLINEユーザー同士なら無料で話せる「無料通話」。

また050で始まる番号を使って安価に電話がかけられるアプリもあります。

これらはいずれも電話回線ではなく、データ通信用の回線を使用する「IP電話」と呼ばれるサービスです。

IP電話は110番、119番などの緊急通報にダイヤルができないので、注意が必要です。

一方、同じアプリを使うものでも、電話番号のはじめに専用番号をつけて発信する、プレフィックス方式を使った音声通話サービスは、緊急通報にかけられます。

「y.u でんわ」もこの仕組みを使ったサービスで、110番、119番のほか118番(海上保安庁)へもダイヤルできます。

災害時にも混雑などの条件は大手キャリアと同じ

格安SIMを提供するMVNOは、ドコモなど大手携帯キャリアのネットワーク設備を借りてサービスを提供しています。

災害によって大手携帯キャリアの設備が故障するなどして、万が一通信ができなくなった場合は、格安SIMでも同様に通信ができなくなります。

また音声通話SIMで電話をかける場合、その設備も大手携帯キャリアと同じものを利用していますので、電話回線が混雑して規制がかけられた場合は、大手携帯キャリアと同様にMVNOでも電話がつながりにくくなります。

もしつながりにくくなった時には、LINEやFacebook、TwitterといったSNSや、メールでの連絡を試みてください。

非常時は通話と同様にデータ通信も混み合う可能性がありますが、故障などがない限り、通話のように全く繋がらなくなることは稀です。

こうした条件は大手携帯キャリアもMVNOも同じですが、データ通信の混み具合や、混雑によって生じる速度低下の度合いは、大手携帯キャリアとMVNOで異なる場合があります。

災害用伝言ダイヤルではなく伝言板を利用しよう

大手携帯キャリアでは震度6弱以上の地震など、大きな災害が発生した際に音声メッセージで安否情報を届ける「災害用音声お届けサービス」や、テキストメッセージを保存できる「災害用伝言板」といったサービスを提供しています。

※「災害用音声お届けサービス」について、2022年3月31日をもってサービス終了することが発表されました。
参考:NTTドコモプレスリリース
   https://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2021/03/26_01.html

いずれもそれぞれのキャリアのユーザー向けに提供されているものなので、格安SIMユーザーは利用できません。

ただし「災害用伝言板」のテキストメッセージの確認は、誰でも可能です。

そのため、格安SIMユーザーは音声通話SIMであれば、音声メッセージを録音できる「災害用伝言ダイヤル(171)」が利用できます。

ただし災害時には電話回線が混み合うので、「災害用伝言板(web171)」や「Google パーソンファインダー」のように、データ通信で誰もが利用できる安否確認ツールがおすすめです。

■災害用伝言ダイヤル(171)

災害発生時に被災地への電話がつながりにくくなったときに、NTTが提供する伝言ダイヤルです。

「171」をダイヤルし、ガイダンスに従って操作します。

「災害用伝言板(web171)」と連携していて、登録内容を相互に確認することもできます。

「災害用伝言ダイヤル(171)」は毎月1日と15日に体験することもできるので、事前に体験し、もしもの時に備えておくのが良いでしょう。

詳しい利用方法はこちらからご確認ください。

■災害用伝言板(web171)

NTTが提供するインターネット上の伝言板で、電話番号を登録して利用します。

「災害用伝言ダイヤル(171)」と連携していて、登録内容を相互に確認できます。

詳しい利用方法はこちらからご確認ください。

■Google パーソンファインダー

名前とともに安否情報の登録、検索ができるサービスです。

登録した情報は、NTTレゾナント提供の同様のサービス「J-anpi 安否情報まとめて検索」にも送信されます。

詳しい利用方法はこちらからご確認ください。

緊急地震速報やJアラートは機種に依存します

緊急地震速報

緊急時に配信される、緊急地震速報や津波警報、Jアラートなどが受信できるかどうかは、格安SIMで利用するスマートフォンによります。

いざというときに備えて、使用している端末の対応状況を事前にチェックしておいたほうが安心です。

機種によっては事前に設定が必要だったり、ソフトウェアのバージョンアップが必要なケースもあります。

また大手キャリアで購入したスマートフォンは、SIMロックを解除すると、緊急速報を受信できなくなるケースもあります。

詳細は各携帯キャリアのホームページにてご確認ください。

いざという時のためにおすすめのアプリ

いま使用中のスマートフォンで緊急速報を受信できない場合や、受信できるかわからない場合は

プッシュ通知で災害情報を受け取れるアプリをインストールしておくと安心です。

■Yahoo!防災速報

Yahoo!防災速報

設定した地域や現在地の緊急地震速報・国民保護情報(Jアラート)・豪雨予報・津波予報など、防災に関する速報をプッシュ通知で知らせてくれるアプリです。

  • App Store  からインストールする場合はこちら
  • Google Play からインストールする場合はこちら

■NHKニュース・防災

NHKニュース・防災

最大3か所まで地域を設定でき、それぞれの地域の天気予報・災害情報・避難情報がチェックできます。

最新のニュース速報や緊急情報を通知してくれるNHK提供のアプリです。

  • App Store  からインストールする場合はこちら
  • Google Play からインストールする場合はこちら

■特務機関NERV防災アプリ

特務機関NERV防災アプリ

地震・津波・噴火・特別警報の速報や洪水や土砂災害といった防災気象情報を、現在地や登録地点に基づいていち早く配信してくれるアプリです。

  • App Store  からインストールする場合はこちら
  • Google Play からインストールする場合はこちら

このほか、災害発生時はTwitterなどのSNSでより速い情報が得られるケースも少なくありません。

いざという時に備えて、「首相官邸(災害・危機管理情報)」「気象庁防災情報」のほか、各自治体のTwitterアカウントをフォローしておくと良いでしょう。